佐藤優『読書の技法』東洋経済
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月平均300冊読む著者の読書術。
自分に基礎知識のない分野は速読できない。確かにそうだ。基本書を最低3冊は読んで、最低限の基礎知識をつけた上で、その分野の本が速読できるようになるので、基本書の読み方と速読の仕方が書いてくれているのだろう。
重要なのは、本を手放さないこと。手放したくはないんですけど、物理的に難しいんですよ。捨てるのは残念なので○○○オフに持って行くわけですが、書き込みした本を持っていけないし、、、捨てるにもお金がかかるし(笑)
本を手放すというのは、自分の脳みその一部というか、自分の精神面を構成している何かを失っているような気がして、非常に虚脱感を覚えてしまいます。しかも、買い取り金額を見ると、よけいに寂しくなってしまうのです。
金額の少なさだけでなくて、自分がつまんないと思った本ほど高く売れて、自分が泣く泣く手放した本は、「値段つきません。こちらで処分できますがぁ」と言われることです。
本書を読んで一番記憶に残ったのは、「出世する上で重要なのは、自分の生活習慣から他人に嫌われるような要因を少しでも除去すること」という部分でした。私が出世できない理由がよく分かりました。せめて、タバコぐらい止めないとな。
熟読
概略
- 基本書は3冊、5冊と奇数にする。
- 上級の応用知識をつけようと欲張らない。
- 自分の中にある知識を用いて現実のできごとを説明できるようにならないと本物の知識が身についたことにならない。
技術
- 何冊か選んだ基本書の真ん中ぐらいのページを開いて読んでみる。内容の良し悪しにかかわらず、中弛みする部分だから、選ぶ基準にする。
- シャーペンで重要だと思われる部分の欄外に線を引きながら読む。
- 3回読む。1回目は線を引きながら通読。2回目はノートに重要箇所の抜き書きをしながら読む。3回目は通読。
- (2読目)1回目に重要と思って線を引いた部分で特に重要と思う部分にシャーペンで線を引いて囲む。どんなに多くてもテキストの10分の1にとどめる。
- (2読目)囲みの部分をノートに写す。すべて写さなくて良い。定義、数字、固有名詞に言及がある部分、重要だと思うが自分で意味が分からない部分を写す。理解するための抜き書き。
- (2読目)結論部分を3回読みもう一度通読する。
超速読
概略
超速読は、次の分類をするための試し読み。5分で終える。
- 熟読する必要のあるもの
- 普通の速読対象にして読書ノートを作成するもの
- 普通の速読対象にして読書ノートを作成しないもの
- 超速読にとどめるもの
技法
- 5分以上時間をかけない。
- 序文の最初の1ページと目次を読み、後はひたすらページをめくる。
- 文字を読まない。
- 気になる部分は大きく○をつけてポストイットをはる。
- 結論部の一番最後のページを読む。
普通の速読
- 30分以上時間をかけない。
- 目的意識を持つ。
- 雑誌の場合、著者亜誰かで判断する。
- 文字をできるだけ速く目で追う。
- 定規を当てながら速読する。
- 1ページ15秒が目安。
- 重要箇所はシャーペンで印をつけポストイットを貼る。
- 本の重要部分を1ページ15秒で読み、他を超速読。重要部分は、目次とまえがきと結びを注意深く読んで役に立ちそうなところと思われた部分。
- 内容をおおざっぱに記憶しておく。どの本のどこを読めばいいのかを覚えておく程度に記憶しておく。
読書ノート
- 30分、1時間と時間を決めておく。30分で600字程度。
- 自分が特に重要と思った箇所、現時点では理解できないが重要だと思われる箇所をノートに写す。
- コメントを書く。わかる。わからない。など一言で良い。こう思わない、パクリじゃないか。など自分の意見も書く。